盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.519 「馬場葉子の辿り着きたい想い」2020.12.28.盛岡タイムス
 コロナ渦中、自宅で音楽を聴く時間が増えたという声を今年はよく聞いた。それに応えるかのように、祈にも似た美しい音楽を聴き返すようになり、それに応じる演奏や歌も新たにリリースされた年でもあった。そこへ、この12月(2020)、自身3枚目となるCD「I will Wait For You」(あなたが待っているものに一日も早く辿り着けますように)と願いが込められたタイトル曲でリリースした盛岡在住のジャズ・ピアニスト・馬場葉子さん。
 「こんな時代だからこそ伝えたい音があります。せつなさを抱くすべての恋人たちへ。辿り着きたい想いを込めました。言の葉に出来ない思いを音の葉にのせて語る様々な愛のカタチ」と、新しい生活様式に合わせた音楽の楽しみ方を提案する彼女のジャズプラン。馬場葉子(p)、丹羽肇(b)、原田俊太郎(ds)によるタイトル曲のシェルプールの雨傘、黒いオルフェ、星に願いを、などなど超有名スタンダード曲を彼女なりの想いで演奏され、一曲だが彼女の旧曲「TEARS」(涙たち)を再録しており、以前の演奏とは違う、心を抱きしめる様な深さが感じられるのは、共演者たちからの良い影響もあったのだろう。
 ベースの丹羽肇さん(53・長崎出身、福岡在住)は1992年NHKのコンテストで、ベストプレイヤー賞を受賞した人で、2010年「ザ・ソング・オブ・ストリングス」が初リーダー作。ドラムの原田俊太郎さん(65・本名・俊一)はジミー原田(1911~1995・日本ジャズ創成期のドラマー)の孫で父は原田イサム(89・最長老ジャズドラマー)という、日本3大(代)ドラマー!の一人。リーダーの馬場葉子さんは久慈市生まれ八戸育ちで「八戸前沖鯖大使」でもある。岩手大学教育学部卒で音楽と声楽の両方を学んだがジャズは独学。「叩き上げの人生!根性!挑戦!思い切って恥をかきにゆく!」が彼女のモットー!。だが今年はコロナで不要不急の不要とされたライブに心痛めて演奏家を辞めようかとも思ったらしい。しかし、ファンに不安を吹き飛ばされて心機一転。デリバリー演奏ともいえるCD制作へと転換。盛岡スペイン倶楽部でのライブ形式、一発録り。ちなみに録音に使用されたウッドベースは僕が貸したものですが、元の持ち主は世紀のベーシスト、故・チャーリーミンガスの自伝本「負け犬の下で」を翻訳した故・稲葉紀雄さん“かたみ”の楽器でした。



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