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「FUSIE/Midi・World」という私家版CDを僕に差し出し「私が作った音楽です。聴いて見てくれませんか」と言ったのは、藤原章雄さん。昔お世話になった新聞記者の藤原正教さん(現・戯曲・演出家)の弟だった。あれは2001年6月9日の事。聴いて見たら中々に良かったので、後日、当時僕が担当していたFM岩手のジャズ番組で使わせて貰うことにした。 ところが、僕は盛岡に店を出したばかりで、忙し振り?をし、そのCDをしまったまま、すっかり忘れてしまっていた。彼もFMにいつ流れるか心待ちしていたハズだったが、2年ちかくたったある日、今度は「Mix・Nuts」というアルバムや、兄の芝居の音楽作曲集など彼の作品集を持参してくれた。 そのCDから、「キウイ」「レディ」「ゴンパパ」のオリジナル3曲をFMで放送したのは2004年7月20日の夜のこと。ピーナッツ藤原(章雄)のドラムスを中心にマカデミア千葉(sax)ピスタチオ岩井(1st・g)、ジャイアントコーン佐藤(2nd・g)、カシューナッツ工藤(key)、アーモンド近藤(b)という全員ビールのつまみ的ナッツ名冠したバンドで、バラエティに富みハードなのに楽しいオリジナルサウンドは、無二の存在だった。 その後発展的にバンドを解散。新たに「ジャフロサンボ」を結成し、盛岡大通「ビックストリート・ジャズ・フェスティバル」に出演、大喝采を受けた。演奏は、ジャズ、アフロ、サルサ、ボサノバをミックスした藤原さんの理想のサウンドで、聴衆の体も動いた。 藤原章雄さん(55)は昭和33年10月22日盛岡に生まれ、下の橋中学校から盛岡四高、亜細亜大学経済学部へと進んだのだが、四高時代に「鬼瓦」というオリジナルロックバンドを組んでたことから上京し、プロになろうと全員で同大学へ入学、学園祭などで演奏。デモテープを作ってはコンテストに何度も応募したが、ザンネンデシタが続きプロをあきらめ、ヤクルトに入社、現在に至る!。なのだが、自分の子に「実音(みおん)」と名付けた程の音楽好き。店に来て飲めば、時折、「俺ジョニーが好きなんだ!」と男泣きもする。 戻る |
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