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4月3日(2022)「気仙沼にジャズオーケストラがやって来るよ!来ない?来るなら誰かにも声かけて!」と電話をくれたのは、昔々陸前高田にあった僕の店「ジャズ喫茶ジョニー」に毎週出演していた松本和子トリオに何度かパーカッションで参加していた片山秀昭さんだった。しかもそのオーケストラのドラマーとしてやって来るのは彼の弟、バイソン片山さんだと言うので、行かなくちゃ!と女房と孫と三人で聴きに行って来た。会場では昔の知った顔々に出会い、ヤーヤーヤー!昔はああで、いまはこう!あの人は?みたいな会話に花咲くと「孫が、みやぎけんでもジジをしってるひといるんだね、と言ってたよ!」と女房が笑う。
「昔は、宮手圏、って言ってたよなぁ」そう言ったのは、かつて気仙沼一のホテル「望洋」の経営者だった加藤英一さん。あの3・11でホテルの下にあった街が津波と火災で消えたため、即日から被災避難者の人たちにホテルを開放。復興支援宿舎後には、自ら廃業を決断!今はその語り部として気仙沼の旅ガイドコンパスリーダーとして活動。彼は、かつてホテルでジャズのライブやディナーショウなども開催したりしていた、根っからのジャズファン。昔アメリカに渡って、ジャズメンと交流した彼の写真と共に思い出話までしてくれたことも、僕は嬉しかった。 新築なった気仙沼中央公民館、被災した旧館はよくジャズのコンサート会場としても度々使われ、それこそ穐吉敏子さんも演奏したものでしたが、立派になったホールのステージには東京からの「馬籠フォレスト・ビッグ・バンド」(17人編成)リーダーの稲葉幹也さん(as.vo)とバイソン片山(ds)は共に気仙沼の出身、ピアノは竜野みち子さん。この三人は陸前高田時代の僕の店「ジョニー」でそれぞれ演奏経験がありますが、バイソンは1980年に「ファースト・フライト」で僕のレーベル「ジョニーズ・ディスク」でレコードデビューし、世界まで翔たいたジャズメン。リーダーの稲葉さんは、彼が学生時代「亜細亜大学ジャズ研究会」を率いリーダーとして夏季休暇を利用して僕の店で演奏したのでしたから、なおさらに感慨深いコンサートであった。終演後はそれぞれのニューCDにサインをしてもらい、記念撮影!まるでミーハーの僕でしたが、コンサートのさよなら曲が、何故に、昔僕が大好きだった曲「ロシアより愛をこめて」だったのだろうか。ああ、007よ、ウクライナに愛を、、、、、。 戻る |
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