盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.445 「金沢の五木寛之文庫」2019.7.29.盛岡タイムス
 仕事で金沢と盛岡を往き来しているジャズファンのA氏より「ジョニーに金沢に来て貰いたい」そう言って間もなく一泊二日の予定でプランを立て、ホテルを予約し往復の切符まで用意してくれたので、7月24.25日と行って来た。ありがとう。金沢は1999年に穐吉敏子ジャズオーケストラの演奏を石川厚生年金会館に聴きに行った以来20年振り。駅に車で迎えに来てくれた彼は、僕が行きたいところを連れ歩いてくれるという、願ってもない申し出。金沢の観光マップやら、記念館の案内パンフ、僕を五木寛之ファンと知っての「五木寛之の金沢さんぽ・エッセー集」など、切符と一緒に届けておいてくれたから、気分は梅雨時のようにウキウキ?していた僕。
 先ずは金沢文芸館、盛岡の賢治・啄木青春館のような、昔は銀行だった建物。金沢市の保存建造物で国登録有形文化財になっているルネッサンス様式建築のカッコよさ。1階交流サロンには五木寛之さんの奥様・玲子さん(金沢出身)の絵が飾られた美術館的一角があり、その独特な画風がかもし出す雰囲気もまた、金沢のもう1つの世界観。3階文芸フロアでは、研究講座が開かれている最中であった。奥には金沢に生まれ、近代文学に偉大な足跡を残した泉鏡花の文学賞を受賞した人々と、その作品の展示室があり、えーっ、この人もあの人も、と今もときめく作家たちのオンパレード。1973年の制定。2階は金沢五木寛之文庫、作品群とその表紙の写真、レコードや小物なども展示され、彼の生き方の魅力にまで迫る空間なのだが撮影不可。そこで案内役の素敵でかわいい年配のご婦人と話をしていると、「実はここが、第2文庫で第1五木文庫は本多町の喫茶店“おあしす”の2階にあります」と教えてくれた。そこは今金沢一の人気スポット「金沢21世紀美術館」の真向かいにあり、何と「金沢20世紀カフェ」と表示している面白さ!その下に五木氏の字による「五木寛之文庫」の小さなプレート。1階はレトロな昭和の喫茶店、2階はかつての金沢タウン誌「月刊・おあしす」の編集室だったところで、本棚には五木氏の膨大な全バージョン作品群があり、しかも無料で貸し出してもいるという。その中から例の1冊「海を見ていたジョニー」を取り出すと本の中にはさまれた五木寛之小説全集月報(9)第8回配本1980.4.24講談社のしおり。そこには「海猫の見えるジョニー」というタイトルで作家・阿奈井文彦氏が書いた作品紀行文。33才時の僕のことが書いてあり、そのコピーに五木文庫のスタンプを頂いて来た。



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